約 2,258,708 件
https://w.atwiki.jp/yudetamago_soko/pages/94.html
44巻 > 第57話 第57話 「同志に捧ぐ勝利!!」 掲載期間:2013年4月22日~2013年5月12日 AAを貼る場合上段のメニュー→「編集」→「このページを編集」。 AAの前に #aa{{ を、AAの後ろに }} をつけてください。 コラを載せる場合上段のメニュー→「編集」→「このページにファイルをアップロード」。 アップロード後に「編集」→「このページを編集」し、 #ref(添付ファイル名) または #ref(ファイルのURL) を記入してください。 ゲーッホモの超人 ケケケ~~ッ
https://w.atwiki.jp/nikuq-niuniu/pages/1645.html
氷墓に捧ぐ歌 依頼主 :サンソン大牙士(クルザス西部高地 X31-Y36) 受注条件:吟遊詩人レベル54~ 概要 :ファルコンネストのサンソン大牙士は、「終焉の戦歌」の情報を入手したようだ。 サンソン大牙士 「Nikuqさん、朗報ですよ! 前回、ギドゥロとあなたが助けた騎士、アラムナン卿から、 「終焉の戦歌」に関する情報が届いたのです! すさまじい詩歌を吟じるという女性が、 「聖フィネア連隊の露営地」にいるらしいのです。 何でもその歌は、「すべての命を昇天させる」とか! ギドゥロ! お前も来い! さっそく「聖フィネア連隊の露営地」に向かうぞ!」 サンソン大牙士と話す ギドゥロ 「無理して歌わなくたっていーさ。 歌ってのは、誰かに強制されて歌うもんじゃねぇしな。」 セレヌ 「私は、もう歌わない・・・・・・。 いいや、歌いたくないんだ・・・・・・。」 サンソン大牙士 「Nikuqさん、弱り果てましたよ。 件の詩歌を吟じる女性は見つけられたのですが・・・・・・。 その人物「セレヌ」は、何故か詩歌を披露してくれないんです。 今「ギドゥロ」が、なんとか打ち解けようと話しかけてます。 あいつの話術が、彼女の心を開けばいいのですが・・・・・・。」 ギドゥロと話す ギドゥロ 「嫌がる女に無理強いはしたくはねぇ・・・・・・。 だが、歌えない理由だけでも、聞かせちゃぁくれねぇか?」 セレヌ 「私は、吟遊詩人ではない。 ドラゴン族を討つために戦う騎兵・・・・・・。 詩歌は、できるなら歌いたくないのだ・・・・・・。」 ギドゥロ 「歌は、命令されて歌うもんじゃねぇ。 本人が歌いたくないってんなら、仕方ないんじゃねぇか?」 サンソン大牙士 「・・・・・・何を甘いことを言っている。 俺たちだって、任務でこの場に出向いているんだ。 私情に流されてどうする・・・・・・! ところで、セレヌさん。 先ほど、あなたの仲間に聞いたのですが、 近々、大規模な作戦を行うそうですね?」 セレヌ 「あぁ、ドラゴン族の眷属どもを狩る、掃討作戦のことだな。 私も参加することになっている・・・・・・。 兵に犠牲を出さぬよう、全力を尽くすつもりだ。」 サンソン大牙士 「その作戦・・・・・・俺たちにも手伝わせてもらえませんか? 戦いの中、あなたが詩歌を用いる機会があるかもしれない。 それを、俺たちが聴くのは構わないでしょう?」 セレヌ 「・・・・・・勝手にしろ。 ただ、お前たちは援護に徹するんだ。 不利を悟ったら、必ず撤退してくれ。」 サンソン大牙士 「すみませんが、ふたりも加勢をお願いします。 北西の「ツインプールズ」で、作戦を展開するそうなので、 向こうで「聖フィネア連隊の騎兵」に加勢を申し出ましょう。」 ギドゥロ 「サンソンといい、セレヌといい、 槍術士の連中って、どうして、ああも前のめりなのかね・・・・・・。 なんのために、吟遊詩人がいると思ってんだよ。 俺は、奴らが気になるからいくよ。 「聖フィネア連隊の騎兵」に参加するって言えばいいんだな? お前も来るんなら、「ツインプールズ」で会おうぜー。」 聖フィネア連隊の騎兵と話す サンソン大牙士 「あなたを巻き込んでしまい、申し訳ありません・・・・・・。 しかし、これも「終焉の戦歌」のためです!」 ギドゥロ 「俺ぁ吟遊詩人だからな・・・・・・。 元より、大立ち回りをする気はないぜ。 ただ、ここにいる連中のために一曲奏でるだけさ。」 セレヌ 「戦うのは構わない・・・・・・。 だが、お前たちは援護に徹するんだ。」 聖フィネア連隊の騎兵 「むっ、そなたも加勢してくれるのか。 それはありがたい! 此度の掃討作戦を行うのは、ここより北西の地点だ。 どうやら、そなたは弓術を使うようだな。 ならば、指示した場所から支援し、敵の頭数を減らしてくれ。」 サンソン大牙士 「セレヌさん。 あなたが、戦いの最中に詩歌の力を用いるかもしれない。 俺は、あなたの近くで戦わせていただきます。」 セレヌ 「好きにしろ・・・・・・。 ただし、無理をするなよ。」 ギドゥロ 「さーて、俺たちも行きますかね。 持ち場で、敵を待ち構えりゃいいんだろ? 雑魚を減らして、あいつらの負担を減らしてやりましょーか。」 サンソン大牙士と話す ギドゥロ 「作戦は成功したらしいぜ。 だがよ、ドラゴン族の眷属ってのは、あんなに強ぇのか・・・・・・。」 セレヌ 「また、犠牲がでてしまった・・・・・・。」 サンソン大牙士 「掃討作戦自体は成功しましたが・・・・・・ セレヌは結局、詩歌をまったく使いませんでした。 そして・・・・・・ ドラゴン族の猛攻をまともに受けたために、 かなりの被害を出してしまいました・・・・・・。」 セレヌ 「・・・・・・また、部隊でともに過ごした戦友を失った。 ♪眠れ・・・・・・ 眠れ・・・・・・ 勇敢なる騎士よ・・・・・・♪ ♪氷天の宮殿にて・・・・・・ ハルオーネの元で・・・・・・♪ ♪その御魂を・・・・・・ 静かに休ませ給え・・・・・・♪」 サンソン大牙士 「これは・・・・・・イシュガルドに伝わるレクイエムか・・・・・・?」 ギドゥロ 「その歌は「すべての命を昇天させる」・・・・・・。 ・・・・・・そうか、これがセレヌの詩歌。」 サンソン大牙士 「俺は、レクイエムを無理に歌わせようとしたのか・・・・・・。」 ギドゥロ 「サンソンの奴、苦しそうだな・・・・・・。 ・・・・・・俺たちも「セレヌ」に「敬礼」して、 彼女の戦友たちの冥福を祈ろうや・・・・・・。」 セレヌに「敬礼する」をする (「敬礼する」以外のエモートをした場合) 「セレヌ」に「敬礼」をして、死者の冥福を祈ろう・・・・・・。 (敬礼する) セレヌ 「・・・・・・お前たちが気に病む必要はないさ。 私も、きちんと説明していなかったのだから。 ドラゴン族との戦いでは、簡単に人が死ぬ・・・・・・。 別れが辛くなるから、深入りせず、人を遠ざけてきた。 それでも、やはり見知った者が死ぬのは辛いものだな・・・・・・。」 ギドゥロ 「だったら、別れのときに後悔しないよう、 もっと、言葉を交わすべきだな・・・・・・。」 セレヌ 「・・・・・・ああ、お前たちを見て、そう思ったよ。 それぞれの個性が反発しあってしまっている。 そこの冒険者殿がいなかったら、すぐに壊れてしまいそうだ・・・・・・。 素直になる必要があるのは、私だけじゃなさそうだな。 失ってから気付くのでは遅いぞ・・・・・・? 私の歌うレクイエムは、 古代イシュガルドの研究をしている史学者から教わった。 彼なら、その「終焉の戦歌」を知っているかもしれない。 彼の名は「シルヴィエル」。 今は「テイルフェザー」で遺跡の研究をしてるという。 一度、訪ねてみるといい・・・・・・。」 ギドゥロ 「セレヌの歌、心に刺さったぜ・・・・・・。」 サンソン大牙士と話す サンソン大牙士 「・・・・・・さあ、「テイルフェザー」に行きましょう。 そのシルヴィエルさんという史学者から、 「戦歌」の情報を聞けるかもしれない・・・・・・。」 ギドゥロ 「吟遊詩人の戦歌は、仲間に対して激励の念を込めることで、 その力を発揮する・・・・・・。 なら、すべてを滅ぼす戦歌っていうのは、 いったい、どんな激励の念を込めるんだろうな・・・・・・。」 テイルフェザーのサンソン大牙士と話す ギドゥロ 「セレヌの歌から浮かんだ旋律を、形にしてんだ・・・・・・。」 サンソン大牙士 「ああ、Nikuqさん。 シルヴィエルさん、調査のため集落を離れているそうです。 しばらくは、帰還を待つほかなさそうですね。」 ギドゥロ 「・・・・・・なあ、Nikuq。 お前は、セレヌの戦いを通して、何を想った・・・・・・? 感じたものがあるんなら、聞かせてくれねぇか? ・・・・・・なるほど。 しかし、サンソンはあれだけの体験をしたってのに、 メモばっか取ってて・・・・・・・・・・・・本当に無粋な奴。」 サンソン大牙士 「ともかく、少し時間が空きます・・・・・・・・・・・・。 この地に、どんな脅威があるかわかりませんから、 万全の備えをお願いします。」 ギドゥロ 「素直になる必要、か・・・・・・。 ああ、悪い、なんでもねぇよ。」
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/18616.html
はなたばをきみに【登録タグ は 初音ミク 曲 激動の昭和P 真理歪】 作詞:激動の昭和P 作曲:激動の昭和P 編曲:激動の昭和P 唄:初音ミク 曲紹介 激動の昭和P の15作目。 優しい感じの曲にしたかったのですが、いかがでしょうか?本来はミク誕用の曲になるはずでした。完全に遅刻です(汗。(作者コメ転載) イラストは 真理歪氏 の描き下ろし。 「purple storm」と同時リリース。 歌詞 いつでも頑張る君に 大きな花束を贈ろう 君の少しはにかんだ笑顔 とても素敵さ きっと ひらり 桜揺れる 穏やかな春の日差し 新しい出会い 心躍る予感 君は少し照れ屋さんだけど でもね ひたむきに取り組む笑顔 キラキラと輝いて みんなではしゃいだ 真夏のビーチサイド 君のその眩しい姿 ドキドキしてた いつでも頑張る君に 大きな花束を贈ろう 君の少しはにかんだ笑顔 とても素敵さ 言葉に出来ない想いを込めて花束を贈ろう 僕も少し照れくさいけれど 君に似合うよ きっと 赤く空を染める 澄み切った秋の夕暮れ 君が歌う 暖かい歌 海を越え 時を超え 雪が降り積もる真冬の帰り道 君がそっと差し出す希望 暖かな贈り物さ 小さな想い戸惑って 心 迷った時には 僕が居ること忘れないでいて どんな時でも いつでも頑張る君に 大きな花束を贈ろう 君の少しはにかんだ笑顔 とても素敵さ 言葉に出来ない想いを込めて花束を贈ろう 僕も少し照れくさいけれど 君に似合うよ きっと いつでも頑張る君に 大きな花束を贈ろう 巡る季節 流れる時間 これからも一緒さ ありがとう コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sp12ex-hard/pages/624.html
GENRE TITLE ARTIST bpm notes エクハ難度 CYBER REQUIEM 深淵に捧ぐレクイエム OSTER Project 175 1537 5 曲・譜面情報 既存難易度投票 IIDX ID書き込みは任意です。 既存難易度投票はツリーのどこでも構いません。コメントの先頭に、詐称(+1.1とカウント),強(+0.6とカウント),やや強(+0.3とカウント),中(±0とカウント),やや弱(-0.3とカウント),弱(-0.6とカウント),逆詐称(-1.1とカウント)を明記した上、半角スペース1つの後、理由を記載してください。(理由は必須ではありませんが、なるべく入力してください。) コメントミスの際は、その下へコメント欄に「コメントミスです。」とご記載ください。 難易度変更が決定した際、管理者がそのツリーに難易度変更したことを記載します。 その際、新たな難易度変更提案は親コメントへお願いします。 管理者の難易度変更コメントより後ろの同じツリー内の投票は無視されます。 ご了承ください。 詳しいことは、投票時のルールをご覧ください。 IIDX ID 攻略情報・コメント ID書き込みは任意です。 IIDX ID コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/8367.html
せかいしょうねんにささぐせかい【登録タグ せ 人工モノクローム 初音ミク 曲】 作詞:八白(人工モノクローム) 作曲:でっち(人工モノクローム) 編曲:でっち(人工モノクローム) 唄:初音ミク コーラス:巡音ルカ、歌愛ユキ 曲紹介 「第六部、そして一年の終わりを飾るのに相応しく、初音ミク・巡音ルカ・歌愛ユキの三姉妹に歌って頂きました。」(作者コメントより) 人工モノクローム第六部の終わりを飾る曲。 歌詞 白い画用紙を ただ塗りつぶした それだけで開く 無数の世界への扉 原色の森 月の裏側 空の深海 未来へと続く この白い部屋を 否定するように 埋め尽くされた 色鮮やかな君の世界 その入り口は 閉ざされていて 覗きこむことしかできないけれど 君のユメに終わりが告げられた時 無数の扉は急に色あせて 行くことのできない世界ならばと 君はすべての画用紙を破り捨てた ユメに食べられてしまうこと それが恐ろしくて 破り捨てられた 世界のカケラ 君と僕との 思い出がつまったカケラ 捨ててほしいと君は言ったけど 僕にはまだ輝いて見えたから 無数の扉の無数のカケラを 張り合わせて大きな扉を作ろう 画用紙には入れなかったけれど このツギハギのセカイならばきっと きっと 君が望んだ場所へ 繋いでくれるから 無数の扉の無数のカケラを 張り合わせて大きな扉を作ろう 君に捧げるツギハギだらけのセカイ その先で少しだけ待っていてほしい いつか 僕のユメに終わりが 告げられた時に きっと この扉を開いて 君に会いに行くから コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/3864.html
【検索用 そらにささくましないのうた 登録タグ 2008年 KAITO VOCALOID そ ひなた 曲 曲さ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞表歌詞 裏歌詞 裏歌詞日本語訳 コメント 作詞:エラ通信・ひなた 作曲:ひなた 編曲:ひなた 唄:KAITO 曲紹介 曲名:『空に捧ぐまじないの歌』(そらにささぐまじないのうた) 歌詞 (作者ホームページより転載(裏歌詞・裏歌詞日本語訳共に)) 表歌詞 この魂(うた) 精霊に捧ぐ 空は無常に晴れ渡り、太陽(ひ)が哄笑う(わらう) 天空(てん)を目指す雲雀(ヒバリ)が焦げて墜ちるほどに 愛も慈悲もなくうねる天の無情に、 ボクら村びとは立ち枯れてゆくばかり 赤子の泣き声 母が子を呼ぶ声 父のこぶしと叱責 限りなくいとしい 郷(さと)の未来はただ あなたの慈悲だけにかかる 精霊よ この願いの報酬(むくい)をうけとりたまえ 精霊力(ちから) 泉に(ここに) つど(集)まる 豊かに溢れる 精霊の泉 虹かかる飛沫 我が村に分け与えたまえ この声枯れるまで 祈り捧げ続けよう 雨よ降り注げ 乾いた砂礫の地に このともしび尽きる前に聞かせてください 愛した村と人たちの晴れやかな笑顔と声を 裏歌詞 UOYE KUDU TIATU UOYE KUDU TIATU EDA MURETA HITUKIMONOK UGEAETEMO TOMOWUZIMAHI KASIKATERA TEBUOK ATTUSUSOWIMU RAKUNERAKA HODIERAWI BI HAHIT UTESNEDONI ERIESI MUZI URERUHA IRODIM U OKOWEM AEGASA SOWATUO NIRONI ITO INIONETI A TUAHI UKUMONE KAKIBOY U AKUMOTEHUKO NIROMIO ESO WIATIKONARUM ARAGANEA NOTOTINE MATONOTIHA NUTESIAT ATISUKAKI NUKOON ENUMOWIO MOUKAMUZU URAMO DUTINO KOKARAKIT I AKESATITIMI NUZIMANUOYO NOSUAGIKAWA KONOTOS IMISUKINAHU RAGAIKAWINN NEUKARA NAKATUY IRODIM IRATIKISOTE ATUTONN NISAKUHIMUZIURE AKAKIMUGEM IAGENURERA REKUTISO INA TAKONEKADIROTIH UO ORONIMARU OWETEBUSO MOTIBARUMO MIERIES INUOYSI ADUS ADIS ASITO NIONOKONI RIKUTOTIH + 裏歌詞日本語訳 裏歌詞日本語訳 歌い続けよう 謳い続けよう この身朽ち果てるまで 頭垂れた草木は水を求めて 喘ぐ 地はひびわれ 井戸は枯れ 泥濘を啜った 緑溢れる泉 精霊の伝説 祈りの歌を捧げ 雨を乞う 喚びかけの報いは 歌い手の命 村の期待を背負い 森の奥へと向かう 大切な人のためにと唱えながら 渦巻く想いを 胸の奥に隠した 精霊力(ちから) 泉に(ここに) つど(集)まる 外の乾きが嘘のような 水に満ちた世界 緑豊かな楽園に 湧き上がるは憎しみ 恵み抱える泉 不可侵の伝えとしきたり ひとりだけの肩に 押し付けられる願い 精霊も村人も 全てを恨み呪おう ひとつきりのこの命 差し出す代償に コメント 裏歌詞にこんな意味があったとは…。それにしても、裏歌詞の兄さんの低音がカッコいい…! -- 姫虎 (2009-07-12 19 57 26) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/wolfpedia/pages/2.html
メニュー トップページ 新規作成 ヘルプ リンク 項目一覧 名前順 更新順 作成順 更新履歴 取得中です。 入気ページ 言わないで・・・ 売上議論スレ 【うりあげぎろんすれ】 一番かわいそうなのは今も辻のことを思いながらスヤスヤ寝てるヲタ 岡パイ お前も美勇伝にしてやろうか 久住小春 麻布高栄ビル オフガキさん 【おふがきさん】 熊井ちゃんはピリリまでだなぁ 姉重 いいビル パケ写詐欺 先生が空中に上がってったの ノーパンオムライサー矢島舞美 夏焼雅 おまえが舵をとれ 【おまえがかじをとれ】 太田善也 【おおたよしなり】 門脇知子 【かどわきともこ】 石川放屁事件 ウルフペディア 奥村陽 【おくむらみなみ】 特殊℃ヲタ おっととっとサツだぜ 【おっととっとさつだぜ】 エーダー 【えーだー】 嗣永桃子 柏木由紀 ウルフイズム 【うるふいずむ】 清水佐紀 大喜利スレ 【おおぎりすれ】 メニューを編集 本日: - トータル: -
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/1752.html
第5話 パンケーキを君に 245 :熊はひばりに恋をした[sage]:2011/08/23(火) 18 50 01.29 ID 2psAZAw00 第5話 パンケーキを君に デート、と聞いて真っ先に思い浮かぶものは何だろう? 活動写真? ピクニック? 人によってそれぞれだろうな。 俺が真っ先に思い浮かべるのはお買い物だ。 好きな女の子と手を繋いで色んな店を回る。 柄にもなくそんなことを長年夢見てきた。 そして今日…… 俺「さて…まずはどこに行きましょう?」 俺はレイヴォネン少佐と町に来ている。 目的はもちろんお買い物。買い出しなどではなく、楽しむためのショッピングだ。 エルマ「え、えっと……じゃあ、あそこの服屋さんに行きましょう…!」 これはまさしく、夢に見たお買い物デート……!! 248 :熊はひばりに恋をした[sage]:2011/08/23(火) 18 51 36.17 ID 2psAZAw00 エイラ「服屋かァ…。」 ニパ「なんか久しぶりだなぁ。」 ハンナ「ここ半年くらい来てないかもね。」 ラウラ「別に私は興味ないな。」 こいつらがいなかったらな。 俺「ハァ……。」 この前の飛行船型ネウロイを粉砕されて堪えたのだろうか、最近ネウロイの動きがますます小規模化している。 まぁ、その内活性化するんだろうが……。 とにかく、俺達L中隊は束の間の休息を満喫していた。 そんなある日、 エルマ『みんなでお買い物に行きましょう!』 レイヴォネン少佐がこんなことを言い出した。 という訳で、俺達はカウハバ基地近くのスラッセンの町まで来ている。 気を使って女の子だけで行かせてあげようと思ったのに、レイヴォネン少佐に妙に熱心に誘われたので俺も来た。 レイヴォネン少佐があそこまで強引な態度を取るなんて珍しいな。 249 :熊はひばりに恋をした[sage]:2011/08/23(火) 18 53 30.91 ID 2psAZAw00 でも、 エイラ「さぁ、早く入ろうエルマ先輩!」 ニパ「早く早く!」 エルマ「ちょっ…イッルさん、ニパさん引っ張らないでくださいぃぃぃぃ!!」 肝心のレイヴォネン少佐はユーティライネンとカタヤイネンに引っ張られて店の中に消えちまった。 俺はいくらなんでも服屋には入れないからなぁ。強盗か何かと勘違いされちまう。 俺「店の外で一人待ちぼうけかねぇ…。」 って… ラウラ「俺さんは入らないのか?」 ハンナ「エルマ少佐とショッピング出来るチャンスじゃないですか。」 お前らはなんでここに残ってんだよ…。 俺「俺は服屋って面じゃねぇだろ…。俺のことは構わねぇでお前らも買い物を楽しんで来いって。」 ハンナ「でも……俺曹長が一人になっちゃいますし…。」 ラウラ「服とか別に興味ない。」 女の子としてそれはどうなんだ? 250 :熊はひばりに恋をした[sage]:2011/08/23(火) 18 55 03.71 ID 2psAZAw00 俺「まぁ、ニッシネンがいてくれるみたいだから、お前は遠慮せずに行ってこいって、ウィンド。」 ハンナ「そうみたいですね。それでは私も行ってきます。」 ウィンドはそう言って店の中に入っていった。 これでニッシネンと二人きりになったわけだが…… ラウラ「………。」 俺「………。」 正直けっこう気まずい。 無愛想同士、間が持つはずがない。 とはいえ、この隊の中で一番俺と気が合うのはコイツだろうな。 新人時代にちょっと面倒見てやったこともあるから、知らない仲ではないし。 俺「なぁ…別に俺に気を遣う必要なんてねぇんだぞ? 俺といっしょにいるよりは服屋にいる方が楽しいだろ?」 ラウラ「いや、服屋にいるよりはアンタといっしょにいる方が楽しい。」 それは、俺といるのはけっこう楽しいっていう………。 んなわけねぇな。相当服屋とかそういうのが苦手なんだろう。 252 :熊はひばりに恋をした[sage]:2011/08/23(火) 18 56 46.35 ID 2psAZAw00 俺「でも、お前は俺のこと嫌いなんじゃねぇのかよ?」 ラウラ「はぁ? 何言ってんだよ。」 俺は顔は怖いし、口悪いし、無愛想だし。明らかに女の子に嫌われる要素ばっかりだ。 実際、俺に対する新人達の態度はいつも冷たいものだった。 まぁ、元から好かれようとはしていないからな。 俺「だって、俺とか嫌いになる要素ばっかりじゃね?」 ラウラ「それはそうだけど……。」 グッ……アッサリ肯定されるとちょっと傷つくな… ラウラ「実際、私らの中ではアンタを嫌いだとか言う奴は一人もいなかったぞ?」 俺「マジで? なんでだよ?」 ラウラ「さぁ……? まぁ、私自身はアンタのことけっこう好きだな。」 俺「それはどうも。」 ラウラ「アンタは私達のことが嫌いなわけじゃないんだろ?」 俺「ああ、まぁな。」 253 :熊はひばりに恋をした[sage]:2011/08/23(火) 18 57 26.06 ID 2psAZAw00 口には出さないが、正直お前らのこと大好きだからな、俺。 教官少佐に世界で一番大事とか言っちまったし。 ラウラ「そうか……だからかもしれないな…。」 俺「どういうことだよ?」 ラウラ「さぁ…私にもよく分からん。」 俺「何だそりゃ…。」 ん? 何かイイ匂いがするな…。 俺「なぁ、お前甘い物好きだったよな?」 ラウラ「そうだけど……どうかしたのか?」 俺「ちょっとここで待ってな。」 ラウラ「あっ…俺さん!?」 255 :熊はひばりに恋をした[sage]:2011/08/23(火) 18 59 07.45 ID 2psAZAw00 ラウラ「ハムッ………。」モグモグ 俺「うまいか?」 ラウラ「ああ……。」モグモグ イイ匂いがするな、と思っていたらパンケーキの出店が出ていた。 ニッシネンが無言で噛り付いているのを見ると、なかなかの味みたいだな。 ラウラ「………………甘い…。」モグモグ しかし、コイツが甘い物に夢中になるなんていう年相応な姿を見せるなんて珍しいな。 俺「俺のおごりだからもっと欲しかったら言えよ?」 ナデナデ ラウラ「!?」ビクッ 俺「おっと悪ィ!」 いけねぇいけねぇ…つい癖で気安く頭を撫でちまった……。 弟や妹ならまだしも、コイツは子供扱いされるのは嫌だよな…。 ラウラ「いや、続けてくれ。私は性格上誰かに甘えることがないからな。 たまには……………………誰かに、甘えたい……。」ボソッ 256 :熊はひばりに恋をした[sage]:2011/08/23(火) 19 00 29.61 ID 2psAZAw00 最後の方はよく聞き取れなかったけど、要するに撫で続けてほしいってことだよな。 いつも通り無表情だが、パンケーキを抱えたまま微動だにしない。 俺「まぁ、たまには………な…。」ナデナデ ラウラ「………………………うん…。」モソモソ エイラ「俺ェ! どうダっ!? これ似合うカっ!?」 ニパ「お、俺さんっ!」 エルマ「に、ニパさんイッルさん! 商品を着たまま外に出ちゃいけませんよぉ…!」 ハンナ「フフッ…。」 服屋に入っていた4人が出てきた。 俺「お前ら……商品を外に持ち出しちゃダメだろうが………。」ワシャワシャ ニパ「い、痛いって俺さんっ!」 カタヤイネンの頭を乱暴に撫でまわす。コイツの頭って何故か手を置きたくなるんだよな。 ラウラ「あっ……。」 おっとスマンな、ニッシネン。続きはまた今度……なっ? ラウラ「うむ……約束だからな。」ボソッ 258 :熊はひばりに恋をした[sage]:2011/08/23(火) 19 06 31.01 ID 2psAZAw00 エイラ「フフンっ!」 ユーティライネンの服装は、膝下まで覆う白いコートか。 俺「似合ってるじゃねぇか。誰が選んだんだ?」 エイラ「ハッセだッ!」 ハンナ「けっこう似合ってるでしょう?」 俺「ああ、さすがだな。お前の巻いているマフラーもかわいいんじゃないか?」 ハンナ「ありがとうございます。」ニコッ ニパ「お、俺さん! 私はっ!?」 カタヤイネンの着ているセーターは、いつも着ているやつよりもフワフワしている、とても女の子らしいものだった。 少年っぽいコイツだけど、こういうのを着ればちゃんと女の子っぽい雰囲気が出せるんじゃないか。 馬子にも衣装とはよく言ったものだな。 俺「それ自分で選んだのか?」 ニパ「う、うん…!」 俺「正直見違えたよ。やっぱりお前も女の子なんだな。」ナデナデ ニパ「えへへ……何を当たり前のこと言ってるんだよ。」 259 :熊はひばりに恋をした[sage]:2011/08/23(火) 19 07 52.67 ID 2psAZAw00 エルマ「あっ…あの、俺曹長っ…!」 あっ…スイマセン……レイヴォネン少佐。こいつらは早く店内に戻さないと。 レイヴォネン少佐の服装は、白いワンピースに上着にカーディガン。 来た時と全然違う服装じゃねぇか。お前ら、まさかレイヴォネン少佐を着せ替え人形にしていたんじゃねぇだろうな? しかし…… 俺「………。」ジーッ エルマ「ど、どうしたんですか………俺曹長?」 尋常じゃなくかわいいな…。熊一頭仕留めて、選んだ奴に贈呈してやりてぇ。 俺「えっと……あの…に、似合ってますね…。」 エルマ「へっ……あっ………あ、ありがとうございます…。///」カァァ 俺「………。」ポリポリ こういうことをもうちょっと自然に言えたらいいんだがなぁ…。我ながら不器用だ。 エルマ「………。」チラッチラッ ん? レイヴォネン少佐が顔を真っ赤にして俺の方を見ている。 何故か頭を俺の方へ向けて。 260 :熊はひばりに恋をした[sage]:2011/08/23(火) 19 10 01.91 ID 2psAZAw00 あ~……なるほど…。 俺「レイヴォネン少佐。」 エルマ「は、ハイッ…!」ビクッ 俺「頭にゴミが付いてますよ。」ヒョイ エルマ「あっ…………ありがとうございます…。」シュン あれ? なんでそんなシュン…とした顔をしているんだ? エイラ「お前ー…鈍感もいい加減にしろよナー。」 ? 鈍感? 何が? 俺「とにかく、服買うんならちゃんと会計済ましてこい。あんまり長く商品を着たままなのはまずいだろ。」 エルマ「ハイ……。」トボトボ うう……何が悪かったのか分からないけど、レイヴォネン少佐ごめんなさい…。 261 :熊はひばりに恋をした[sage]:2011/08/23(火) 19 11 17.96 ID 2psAZAw00 エイラ「買って来たゾ!」 俺「ハイハイ良かったな。とりあえずこれ食え。腹減ってんだろ?」 エイラ「わぁ! うまそうダナ、これっ!」 俺はそこの出店で買ってきたパンケーキを女の子達に手渡した。 俺「ホレ、荷物持ってやるよ。渡せ。」 エイラ「けっこう買ったから重いゾ? 大丈夫カ?」 俺「大丈夫だよ。何のためのこのガタイだと思ってんだ?」 エイラ「じゃあ……遠慮なく…。」 俺「お前らも、ホラ。」 ニパ「ありがとな、俺さん。」 ハンナ「ありがとうございます。」 俺「よっと…。」ガサッ エイラ「おお……これだけの荷物を片手で………。」 まぁ、俺が役に立つのはこういう時くらいだからな。 262 :熊はひばりに恋をした[sage]:2011/08/23(火) 19 12 42.76 ID 2psAZAw00 エルマ「………。///」ポー 俺「レイヴォネン少佐も荷物を…………ってレイヴォネン少佐?」 エルマ「ひぇっ!? あああのっ…………あ、ありがとうございます!///」アタフタ ふむ………なんだか今日はレイヴォネン少佐の様子が変だぞ? いつもより挙動不審というか……。 エイラ「俺っ! うまいゾっ!」 俺「食べ物を口に含んだまま喋るのはやめなさ~い。あ、そうだ…… レイヴォネン少佐も、これ……どうぞ。」 エルマ「へっ? 私はいいですよ。隊長が隊員におごってもらうわけにはいきません。」 ふむ……まぁそうだよな。 しかし、 ニパ「うまっ!?」モグモグ エルマ「………。」ジーッ これは……………うん。 263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/08/23(火) 19 15 17.81 ID wfn62FhqO 1話からは想像もつかない甘酸っぱさダナ 支援 264 :熊はひばりに恋をした[sage]:2011/08/23(火) 19 15 24.30 ID 2psAZAw00 俺「分かりました。これは俺曹長からレイヴォネン少佐へのおごりじゃないです。」 エルマ「え?」 俺「俺っていう男から、エルマっていう女の子への気遣いだ。 た~んと食え。お嬢さん?」ニッ エルマ「へっ……………えっと…? …………………………………。 そ、それなら…。」 俺「うん、どうぞ。」 エルマ「………………………………………………………………………………………ちゃんと女の子として見ていてくれてたんだ……。」ボソッ 俺「え?」 エルマ「い、いえ! 何でもないです…! ハムッ…………………おいしい…。」 俺「ハハハッ…それは良かった。」 エルマ「俺そうt……俺さん、ありがとうございます。」ニコッ 俺「どういたしまして、エルマさん。」ニッ 266 :熊はひばりに恋をした[sage]:2011/08/23(火) 19 16 27.41 ID 2psAZAw00 今日はいつもと同じような日だ。 いつもと同じように隊の皆で一緒に行動し、話し、騒いだ。 でも、俺とレイヴォネン少佐はいつもと同じではない。 エルマ「フフフッ…俺さん?」 俺「ん? 何だ、エルマさん?」 いつもと同じようで、俺とレイヴォネン少佐だけちょっと違う。 そんな土曜日の昼下がりだった。 267 :熊はひばりに恋をした[sage]:2011/08/23(火) 19 17 20.58 ID 2psAZAw00 次回予告 エイラ「パロメータチェックの時間なんダナ。」 俺「おうよ。そういえば、前回見逃しちまっていたな。」 エイラ「エルマ先輩の好感度:137、信頼度:150なんダナ。」 俺「あれ? 好感度100越えてる!? やった! もう√入ってんじゃん!」 エイラ「今更かヨ…。ちなみに、嫉妬度:78ダナ。」 俺「おぉう…順調に上がってんな…。」 エイラ「嫉妬対象の内訳は、ラプラ:10、ハッセ:3、私:5、ニパ:60ダナ。」 俺「カタヤイネン……。」 エイラ「病んだエルマ先輩に真っ先に刺されるのはニパダナ。」 俺「え、縁起でもないことを言うのはやめなさいっ! きっと……まだ持ち直せるから………!」 次回「熊はひばりに恋をした」第6話 二人っきりの日曜日
https://w.atwiki.jp/naianakikaku/pages/2084.html
彼がその光景を見てしまったのは、本当に偶然だった。 久しぶりの外出に目的はなく、グライダーで一通り飛び回った帰り道。 ストラウル跡地を通った時に、赤黒いものを見つけたのだ。 眼を凝らせばそれは、自らの血の海に溺れるキリだったのだ。 慌ててその場に降り立つと、既に彼は衰弱しきっていた。 体に無数の切り傷、刺し傷。誰の仕業かは容易に想像できた。 声をかけると僅かに目を開いた。 意識はある。助かるかもしれないと彼はキリに手を伸ばした。 「…いい…。」 かすれた声をキリは発した。聞き間違いかと思うほどに、弱い声だった。 「小生の、ことは…いい。貴方は、今一度、身を隠し…。」 「そんなことできるもんか!今、応急処置を…。」 彼は連絡を取ろうと、一度その場を離れようとした。 不意に何かにぶつかったのは、その直後だった。 振り返りざまに何もないところで、額を思い切りうったのだ。 ふらつきながらそこを確認したが、やはり何も見えない。 結界か何かか?だとしたらここから動けないじゃないか。 彼は焦り出す。ここから動けないなら、この場で処置を施すしかない。 彼は服の中にしまいこんだメスを取り出した。 次の瞬間、彼はそのメスに活目せざるを得なかった。 今取りだしたばかりの新品のメスが、その変化がすぐにわかるほどの速さで錆び出したのだ。 突然の出来事に驚いた彼は、しかし急がないとと別のメスを取り出す。 ところがそのメスも空気に触れるなり変色し、もろくなっていった。 彼の思考は既に冷静な判断を欠いていた。 取り出す手術道具は皆たちどころに錆び、脆く崩れていった。 地面には新たに銀と赤銅が入り混じったスペースが出来上がっていた。 とうとう手元の道具は、朽ち果て尽くした。 「どうして…。」 その一言さえも、喉から絞られるようにしてしか出なかった。 今、目の前で一つの命が果てようとしているのに。 結界を張られて身動きが取れず、応急処置もできなくなってしまった。 彼はゆっくりと、細い息を吐く男を見た。 「…もう、いいと、言ったで…ありましょう…。」 細切れの言葉を紡ぎながら、キリは吐き出した。 「小生は、もう、長くない…。貴方に、お願いが、あり、マス…。」 「『主を任せた』なら、お断りだよ!僕にはそんなことできない!」 彼は肩につかみかかりながら叫んだ。 「弱気になるんじゃない!君らしくもないじゃないか!」 せめて、一秒だけでも、意識を保ってくれ。その一秒で、助かるかもしれないんだ。 しかし彼のそんな思いも空しく、空に消えて行くだけだった。 その男は、不意に笑い、もう声にならない声を発した。 最期の言葉と確信したのだ。 姿は虚空に溶けだし、先は長くないことを悟った。 待ってくれ。そう叫ぶ彼に罪悪感を覚えながら。 しかし最早これしかできないと。 頬に、気持ちの悪い雨が落ちた。 次第にそれは、滝のように強くなっていった。 足元の器具に、錆なんてひとつもついてなかった。 目の前の血の海に、最早あの人の姿は、なかった。 「主を…、百物語組の皆を…よろしく、お願いします、「第二の主」…。」 偶然と突然に捧ぐ やがて彼…千尋は、パートナーであるミサキに発見され、 その血だらけの足で、秋山家へと向かったのだった。
https://w.atwiki.jp/nocry/pages/302.html
特別な力を君に 幸せな物語はいつも口付けで終わるのだと、ある日突然気が付いた。 コロカントである。 深い森に閉ざされた塔の中に隠遁する身では、絵本の類を手に入れることもままならない。 それでも彼女の従者達がどうにか手に入れてくれる物語は、すべてがそうとは言わないまでも、ほとんどが口付けで幕を下ろしていた。 「レヴ、レヴ」 絵本を抱えて、コロカントはラルヴァンダードへと駆け寄る。彼は外で薪を割っていたのだけれど、幼いコロカントには薪割りは手伝えない。 せめて割り終えた薪を積み重ねるくらいの手伝いはしようと努力してみたが、抱えた薪が重すぎて転び、膝をすりむいて大人しくしているようにとラルヴァンダードに諭された。 手伝いのつもりが、擦り傷の手当てと言う余計な手間をかけさせてしまったことで、コロカントは悄然として部屋へ戻った。 そして何度読み返したか分からない本をまた読み返して、口付けの法則に気付いたのである。 「どうなさいました、姫」 傷が痛むのですかと、心配そうな顔をする。 ちがうのですと答えて、コロカントは絵本のページをラルヴァンダードの眼前に突き出した。 「どうして口付けをするのですか」 ラルヴァンダードは仰け反った。 絵本のページには、化物を倒した騎士が捕らわれの姫に口付けをしている場面が描かれている。 「どうして、ともうされますと」 「お話はいつも、口付けで終わるのです。王子様とお姫様も、騎士とお姫様も」 村娘と王子様もそうです、とコロカントは言い連ねる。 自分の発見に興奮していた。そして抱いた疑問の答えを、ラルヴァンダードはいつだって持っている。 「なるほど……」 ラルヴァンダードは神妙な顔をして、薪割りの手を休めてその場にかがみこんだ。 「口付けとは、幸福の象徴だからでしょう」 「幸福の」 ラルヴァンダードは頷く。 「化物を倒したり、死んだはずの姫が生き返ったりして、悲しい事がなくなると、嬉しいでしょう」 「はい。とても」 「そうすると、その嬉しい気持ちを人は口付けに込めるのです」 「抱擁のようなものですか」 ラルヴァンダードは頷く。 「とても近いですね。けれど口付けは、基本的に男女の間でだけです」 「そうなのですか?」 「絵本でもそうでしょう?」 コロカントはラルヴァンダードに示した絵本を覗き込み、確かにそうだと破顔した。 「レヴもしたことがあるのですか」 「自分ですか」 「はい」 さあ、とラルヴァンダードはどこか困ったように笑う。 「どうでしたかね」 「忘れてしまったのですか?」 「そのようです」 コロカントはがっかりして肩を落とした。 そして、ぱっと名案をひらめいてまた笑う。 「レヴ」 「はい」 頷き返した男の口に、コロカントは伸び上がって口付けた。 ちゅ、と軽い音をたて、すぐに離れる。 ラルヴァンダードは笑顔のまましばし硬直し、見る見る青ざめて立ち上がった。 「姫!?」 「おもいだしましたか」 コロカントは笑う。 「昔のことを忘れてしまった王子様は、口付けでおもいだすのですけど」 おもいだしましたか、と重ねて聞くと、ラルヴァンダードは眉尻を下げてひどく情けない表情になった。 「姫、自分は王子様ではありません」 「では、思い出せませんか」 情けない表情のまま、ラルヴァンダードはコロカントに笑ってみせる。 「いえ……おかげで、すっかり思い出せました」 コロカントは全身で微笑んで、よかったですと頷いた。 「やはり口付けには、特別な力があるのですね」 「姫」 「はい」 「口付けの力は特別で、とてもとても強力なのです」 いつになく真剣な顔をして、ラルヴァンダードはコロカントの前に両膝をついた。 「ですからもう二度と、軽率に口付けなどしないと約束してください」 「だめなのですか? たくさんすれば、たくさんみんな幸せになるのでしょう?」 ラルヴァンダードは表情を険しくし、困り果てたように低く唸った。 「口付けは……するたびに力が弱まるのです」 コロカントは目を見開いた。 「ですから、姫の一生を左右する本当に本当に大事な時のために、口付けは大事に守っておくと誓ってください」 「レヴが思い出せるようにと、口付けをするのはだめですか」 「だめです」 そうですか、とコロカントは溜息を吐いた。 「わかりました。本当に大事なときのために、口付けはとっておきます」 絵本で唇を隠すようにして、コロカントは凛として誓いを立てる。 ラルヴァンダードはようやく安心したように笑って立ち上がった。 「あ、レヴ」 「なんですか?」 「ハナにも口付けをしてはいけませんか」 ああ、とラルヴァンダードは空を見上げる。 「ハナになら、問題ないでしょう」 コロカントはぱっと笑って、それでは、ハナに口付けしてきますと言い残して走り出し――転んでまた膝をすりむいた。 ------------------------------------------------------------------------ 【逃げの一手】のN氏よりいただきました。 ありがとう!そしてありがとう!ニヨニヨがとまりません。